2016年10月14日

第84回全体会を開催しました

 日 時:平成28年10月4日(火)13:15〜15:15
 場 所:小松精練株式会社 本社工場(能美市浜町ヌ167)
 内 容:1.事業内容  説明員:総務課 土田氏
      ・繊維産業が盛んな北陸地方にあって、本社を石川県内におきファブ
       リック素材の製造・販売に携わる数少ない企業である。
      ・小松精練株式会社では、製品を作るために必要なプラントをすべて
       自社で賄う自己完結型の企業。動力源の電力も自家発電しており、
       毎日大量に使用する水の浄化施設も施設内に完備している。設備
       管理を外注せず企業活動を行っているユニークな企業であった。
    
     2.環境の取り組み  説明院:環境エネルギー課 森氏
      ・環境宣言を定め、2016年〜2020年で2005年を基準にCO2の
       10%削減、化学物質の管理、廃棄物の削減を重点目標に取り組ん
       でいる。
      ・CO2削減の課題は、効率の良い水とエネルギーの使い方であった。
       【課題解決への取り組み】
       @ LNGへの燃料転換
         従来の重油、LPGからLNGへ変更
              (年間約14,000トンのCO2を削減)
       A 発電設備(ボイラー)に伴って発生する蒸気の有効活用
         本社だけでなく関連会社2社へも蒸気を供給することで、発電量
         のUPと関連会社2社のCO2削減を実現。
              (年間約7,000トンのCO2を削減) 
       B 温排水(40℃)の有効活用
         平成27年に汚れに強く効率の良い熱交換排熱回収装置を導入
         し、工場で使用する水を5℃(16℃→21℃)温めることで、蒸気
         にするために必要なボイラーのエネルギーを削減。 
               (年間約1,400トンのCO2を削減)
       C 蒸気の有効活用
         素材を乾燥させるのに使用する蒸気は、熱い湯に戻るため乾燥
         機から回収して、ボイラーの給水や工場で使用。
               (年間6,800トンのCO2を削減)  
      
  ※2015年は、2005年比で約13%のCO2削減実績をあげることができた。

      3.環境共生製品の開発
       ・グリーンビズの誕生(廃棄物の有効活用)
        排水処理のため微生物を用い、排水の汚れを食べて増殖する。 
        増殖した微生物が、排水処理能力を低下させていた。
               ↓
        間引きした微生物に粘土・銑鉄スラグを練り込み、1,000℃で焼く
               ↓
        スポンジ状の形状で保水力のあるセラミック板となる
                         (グリーンビズ)
       ・グリーンビズの活用
         グリーンルーフ(屋上緑化)
         グリーンビズグランド(ブロック)
         グリーンビズルーバー(壁面緑化)など 

IMGP0402.JPG 
         【LNG貯蔵タンク】

IMGP0407.JPG 
         【熱交換排熱回収装置】

IMGP0417.JPG 
         【ファーボ内部 グリーンビズ】  
 
posted by 金沢エコ推進事業者ネットワーク at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新の活動報告