場 所:石川県地場産業振興センター 第2研修室
内 容:講演「気象予報士からみた地球温暖化とその適応策」
講師 NPO法人気象キャスターネットワーク
気象キャスター 池津 勝教(いけづ まさのり)氏
(NHK金沢放送局 気象キャスター)
・金沢の気候は、四季が豊で災害も少ない地域だが、1ミリ以上の降水
日数が1年で177日もあり、全国一多く最も雨が少ない岡山と比較す
ると2倍以上にのぼっている。雷の発生日数も全国第1位で、冬の雷が
多いのが特徴といえる。金沢の気候は、日本海と白山に大きく影響し
ている。
・過去の平均値と比較し、大きく乖離している場合を異常気象と判断す
る。地球温暖化が異常気象(極端な気象現象)を引き起こしている。
・温暖化により金沢の冬は、降雪・積雪量ともに減少しているにもかか
わらず、年間降水量がほぼ同じであることから、雨の日が増えている
ことがわかる。(但し山沿いでは、極端な大雪となる可能性がある。)
雷も増加傾向にあり、巨大な竜巻を伴うことに注意する必要がある。
・夏の気候に関しては、真夏日が増え(5月〜9月以降)ることによる熱
中症に注意が必要。台風は、頻度は減るがスーパー台風が増え、地域
への被害が大きくなる。ゲリラ豪雨による様々な災害に備えておくべ
きである。
・気象災害から身(財産)を守る3つのポイント
@ 地域の災害リスクを知る
A 災害から身(財産を含む)を守るための知識を持つ
B もしものときに備える
・各種ハザードマップ等で企業の立地による災害リスクを知り、何かあっ
たときのために保障対策を考えておく。
・タイムライン(緊急時に、いつ・誰が・何をするかを時系列で表した
防災行動計画)を整備しておく。タイムラインは、企業・家族等によっ
て違ってくる。
・災害は、いつか起こるものとして、行動することが大切。(個々人で)
【池津講師 講演の様子】