2017年03月13日

第86回全体会を開催しました

日 時:平成29年3月9日(木)13:00〜14:15
場 所:石川県地場産業振興センター 第2研修室
内 容:講演「気象予報士からみた地球温暖化とその適応策」
     講師 NPO法人気象キャスターネットワーク
        気象キャスター 池津 勝教(いけづ まさのり)氏
        (NHK金沢放送局 気象キャスター)

    ・金沢の気候は、四季が豊で災害も少ない地域だが、1ミリ以上の降水
     日数が1年で177日もあり、全国一多く最も雨が少ない岡山と比較す
     ると2倍以上にのぼっている。雷の発生日数も全国第1位で、冬の雷が
     多いのが特徴といえる。金沢の気候は、日本海と白山に大きく影響し
     ている。
    ・過去の平均値と比較し、大きく乖離している場合を異常気象と判断す
     る。地球温暖化が異常気象(極端な気象現象)を引き起こしている。
    ・温暖化により金沢の冬は、降雪・積雪量ともに減少しているにもかか
     わらず、年間降水量がほぼ同じであることから、雨の日が増えている
     ことがわかる。(但し山沿いでは、極端な大雪となる可能性がある。)
     雷も増加傾向にあり、巨大な竜巻を伴うことに注意する必要がある。
    ・夏の気候に関しては、真夏日が増え(5月〜9月以降)ることによる熱
     中症に注意が必要。台風は、頻度は減るがスーパー台風が増え、地域
     への被害が大きくなる。ゲリラ豪雨による様々な災害に備えておくべ
     きである。
    ・気象災害から身(財産)を守る3つのポイント
      @ 地域の災害リスクを知る
      A 災害から身(財産を含む)を守るための知識を持つ
      B もしものときに備える
    ・各種ハザードマップ等で企業の立地による災害リスクを知り、何かあっ
     たときのために保障対策を考えておく。
    ・タイムライン(緊急時に、いつ・誰が・何をするかを時系列で表した
     防災行動計画)を整備しておく。タイムラインは、企業・家族等によっ
     て違ってくる。
    ・災害は、いつか起こるものとして、行動することが大切。(個々人で)

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          【池津講師 講演の様子】








    
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