場所:石川県地場産業振興センター 本館2階第2研修室
内容:講演「宇宙からの温室効果ガス観測:いぶき、いぶき2号と世界の動き」
講師 国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター
衛星観測センター 観測センター長 松永 恒雄 氏
今回は、国立環境研究所から衛星観測センター長の松永恒雄様をお招きし、「宇宙から見た温室効果ガス観測:いぶき、いぶき2号と世界の動き」と題して、講演会を行いました。
将来の気候を予測するためには、二酸化炭素等の排出源、吸収源の挙動の予測が必要です。そういった予測の助けになるものが衛星による観測です。
今回の講演を聞き、植物等の、吸収源の動きも二酸化炭素削減活動に大きく寄与していることなど、より大きなスケールで地球温暖化について考えることができました。
また、温室効果ガスの全球的な濃度を正確に捉えるために、衛星による観測が重要な役割を果たしていることがわかり、それにより観測した濃度分布は、今後の温室効果ガス削減活動を検討していく上で、必要不可欠なものであると認識しました。
さらに、二酸化炭素のみならずメタンガスも増加し続けており、メタンガス対策をするか、さらなる二酸化炭素対策を行うのか、そのいずれも行うのか、温暖化に歯止めをかけるために最も効果的な方法を選択していく必要があります。
地球温暖化を考える上で、普段から我々取り組んでいる日々の小さな温室効果ガス削減活動もさることながら、世界的な動きがどうなっているのかといった、より大きな視点で様々な角度から問題を捉えることも大切です。
【宮井代表の挨拶】
【講演の様子】