場所:石川県地場産業振興センター 第4研修室
内容:会員企業の取り組み事例紹介
(1)「高付加価値な事業体質の確立等について」
発表者:株式会社北國銀行 総合企画部
広報CSR課長 森田 淳志 氏
・平成25年より、グループウェアの導入により本社でのペーパーレス化
を推進した。その結果社員の働き方が変わり時間外ゼロ企業となった。
・働き方を変えるというコンセプトに立ち「どこでも営業店」、「どこ
でも同じ業務」という考えで、ネットワーク内での商談・報告書作成
を行うようになった。
・すべての社員の仕事が見える化されることで、ペーパーレス化と効率
化(スピードアップ)が進み、定時退行が実現できた。
・従来はデスクが書類で溢れかえっていたが、1年間見なかった書類は廃
棄するという視点で1,700箱の書類を処分した。必要な部分はデータ化
して保存している。
・営業店舗でもペーパーレス化が進んでおり5,570tのCO2排出が抑え
られ、時間外削減による電気使用量が25.7%削減できた。
・社員の気持ちにたったインフラ整備が大切である。
(2)「これから期待される地中熱利用の取り組みについて」
発表者:松村物産株式会社 事業開発室
ゼネラルマネージャー 浅田 敏信 氏
・北陸地方は、全国的にみてCO2排出量が最も多い地域である。特オール
電化住宅の比率が高く家庭でのエネルギー消費も多くなっている。
・省エネの観点で地中熱を考えると、太陽熱を利用した地中熱は1年を通し
て、安定した熱エネルギーを得ることができるすぐれた再生可能エネル
ギーである。
・地中熱の利用には、初期投資費用が普及への課題となっている。北陸地
域では、融雪等に使用している既存の井戸等の活用によりイニシャルコ
ストを下げることができる。
・松村物産株式会社では、既存の井戸を熱源に本社ロビーの空調に利用し
ている。通常の空気熱源空調に比べ、消費電力を抑えることができる。
・資源エネルギー庁がZEH適合住宅を推進しており、高断熱・設備の効率
化が求められる。再エネに関して、地中熱利用が期待される。
・快適性の追求には、地域の社会的・自然的環境の特性に合ったエネル
ギーの選択が重要である。
デマンド監視システムについて
「電力デマンド監視システム導入の成功・失敗事例」
講師:一般財団法人北陸電気保安協会石川支店
保安課検査員 山口 昭吾郎 氏
・電力デマンドとは、30分間の平均需要電力のこと。契約電力は、当月と
過去11か月の最大電力需要により決定する。
・効率的なデマンド監視システムの運用には、無理な目標値を定めないこと
と警報値を厳しめに設定することがポイントである。
【(株)北國銀行 森田淳志 氏】
【松村物産(株) 浅田 敏信 氏】
【北陸電気保安協会石川支店 山口氏】