2015年08月17日

第78回全体会を開催しました

日時 平成27年7月28日(金)14:00~16:10
場所 石川県地場産業振興センター 第4研修室
内容 @CO2削減に対する事例紹介〜会員企業の取り組み〜

  ★株式会社アイ・オー・データ 【作業環境の改善によるCO2削減事例】
   発表者:宮本 昭宏(CS部品質保証課チーフリーダー)
        新谷 和也(管理部総務課)
  ・ビルの吸収式令温水器6台の一括更新による灯油使用量の削減
  ・事務所フロアの照明器具(600本)のLED化による電力使用量の削減
  ・空調設備と警備システムを連動させ、無人状態での空調設備の稼働を
   防止

  ★酒井工業株式会社  【社員の意識改革によるCO2削減事例】
   発表者:西川 愛美(企画総務部)  
  ・不必要な照明の消灯、OA機器の省エネ設定
  ・空調管理者が毎日使用時間と灯油の残量をチェックし灯油使用量を削減
  ・年度末には、社員に省エネ意識調査を実施し必要に応じて社内研修を
   実施している

  ★みづほ工業株式会社  【3S活動によるCO2削減事例】
   発表者:梅谷 基樹(代表取締役社長)
  ・整理収納アドバイザー家村かおり先生のもと社員一丸となって3S活動
   に取り組む
  ・3Sとは、整理・収納・清掃であり、正しい収納の意味を理解することで
   社員のモチベーションアップに繋がっている。
  ・3S活動が効率的で快適な職場環境をもたらし、あらゆる場面での時間
   短縮が節電等CO2削減に結びついている。3S活動に終わりはない。

   ➁環境問題の現状と対応策〜低炭素社会と環境経営の取組み〜
        環境コンサルタント  中里 茂 氏
  ・地球温暖化による急激な気候変動は、人間活動の結果である。
  ・CO2削減には、省エネと創エネに加えて森林整備・育成が必要である。
  ・企業には、しっかりとした目標設定に基づく環境マネジメントが責務と
   なっている。
  ・環境マネジメントを行ううえでの目標設定のポイントは、企業のために
   なること・顧客のためになること・社員のためになることである。
 

   B北陸電力のビジネスサポート
        北陸電力株式会社石川支店営業部営業担当
        主査プランナー    上田 繁 氏
  ・省エネコンサルの手法は、PDCAサイクルのうち現状把握とアイデアの
   提示に主眼を置く。
       運用の改善 → 設備の改善 → 生産工程の革新
  ・今夏の電力需給バランスは、何とか乗り切れる状態だが、企業の皆様に
   は更なる節電を望みたい。

       【(株)アイ・オー・データ機器 宮本様、新谷様】
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          【酒井工業(株) 西川様】
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       【みづほ工業(株) 代表取締役社長 梅谷様】   
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第77回全体会を開催しました

日時 平成27年4月20日(月)14:00〜16:00
場所 金沢商工会議所 大会議室
内容 @議事
   ➁報告事項
   B講演「水素社会の実現に向けた取り組み」
    講師 国立研究開発法人・産業技術総合開発機構(NEDO)
       主任研究員 大平 英二 氏
   

 今年度最初の全体会を開催しました。議事では、平成26年度事業報告と平成27年度活動計画案及び予算案が承認されました。報告事項では、昨年度末発刊しました活動情報誌「GREEN K」第4号の紹介とバイオマス研究会メンバーの再募集をしました。また、金沢市環境政策課針野自然保護係長より「金沢市の生物多様性施策」について説明がありました。
 その後、国立研究開発法人・産業技術総合開発機構(NEDO)の大平英二様より「水素社会の実現に向けた取り組み」と題して講演がありました。水素は、最も豊富にある元素であり、使用時に大気汚染物質や温室効果ガス排出がゼロのクリーンなエネルギーで多様な用途に使用できる可能性をもったエネルギーであることや日本の水素研究が国際的にも優れていることの説明がありました。
 水素をエネルギーとして蓄えておくための燃料電池の開発は、燃料電池自動車などで実用化されつつあるものの、一般に普及するためにはもうしばらく時間が必要であることを知り、水素発電技術が構築されれば新たな社会システムの構築につながり、水素は明るい未来への鍵を握っているものであることが理解できました。

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2015年03月25日

第76回全体会を開催しました

日時  平成27年3月20日(金) 14:00〜16:00
場所  石川県地場産業振興センター 本館第3研修室
内容  講演「環境対応が生み出す新しい価値」
     講師 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
         コンサルティング・国際事業本部
         コンサルタント 松田 理恵 氏
         株式会社ウェイストボックス
         代表取締役社長 鈴木 修一郎 氏
 
 今年度最後(5回目)となる全体会が開催されました。
 【講演内容】
 第一部では、松田講師に制度の概要についてお話しいただきました。「J−クレジット制度」は、「国内クレジット制度」と「J−VER制度」を一本化した制度で、昨年度スタートしました。プロジェクト実施者(省エネ設備改修等の実施者)にとっては、クレジットの売却益や企業としてのPR効果等がメリットであり、クレジット活用者にとっては、自らの二酸化炭素排出量の削減や、商品のカーボンオフセット、CSR活動等にメリットがあります。プロジェクトとして認定されるための方法論は現在60種類程度ありますが、木質バイオマスボイラーの導入や、高効率ボイラー・ヒートポンプの導入、照明設備のLED化等、省エネ効果が計りやすい方法論が多く活用されているそうです。
 第二部では、鈴木講師から具体的な事例の紹介がありました。重油炊きボイラーから電気ヒートポンプに更新した温泉施設の例やビニールハウスで木質ペレットボイラーを使ってトマトやイチゴを栽培している観光農園などの事例がありました。消費者に実施したあるアンケート調査によると「環境貢献型商品を買いたい」と考えている消費者は約7割にのぼるそうです。この結果から、環境に配慮した商品づくりのPRが重要になってきていると言うこともでき、今後「カーボンオフセット」に取り組む企業が増えていくことが予想されます。
 現段階では、まだまだ認知度の低い「J−クレジット制度」ですが、省エネルギーの取組が経費削減以外の新しい効果をもたらす可能性を秘めているということを学びました。
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2015年02月27日

第74回全体会を開催しました

日時 平成26年9月27日(土) 13:00〜15:00
場所 東部自動車学校(金沢市横枕町)
内容 エコドライブ教室

 毎年実施している「エコドライブ教室」ですが、今年は座学による講習だけでなく、自動車学校での実車講習を合わせて実施しました。講師は、エコドライブマイスターの吉田教官(東部自動車学校)です。
 まずは、「指導前コース走行」です。教官から教習コースについて説明を受けてから、車に乗りこんで日頃の運転をチェックします。
 次は、教室に入って「エコドライブ講義」です。ここで、「ふんわりアクセル、アイドリングストップ、早めのアクセルオフ」等のエコドライブの基本を確認します。エコドライブの経済的効果などについても学習します。
 そして最後に「エコドライブ走行」です。教室で学んだ技を早速実践で試します。

 この結果、参加者のみなさんの平均燃費は、
(指導前)10.09km/l だったものが、(指導後)14.33km/l となりました!
改善率は、なんと42%exclamation×2中には、倍以上燃費を伸ばした方もいらっしゃいました。
 業務上、自動車を運転する機会は多くあると思いますが、一人一人がエコドライブを意識することで、二酸化炭素排出量だけでなく経費も削減することができます。
 エコドライブが会員企業のみなさんに広がっていくことを期待します。

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第73回全体会を開催しました

日時 平成26年6月25日(水)14:00〜16:00
場所 金沢市ものづくり会館(金沢市粟崎町)
内容 講演「事例で学ぶ省エネの手法〜無料診断サービス活用のすすめ〜」
    講師 一般財団法人省エネルギーセンター
       エネルギー使用合理化専門員 浜田 豊富 氏

講演会の前に、平成26年度の石川県温暖化・里山対策室の事業について
石川県温暖化・里山対策室 専門員 河原 圭吾 氏にご説明いただきました。
   ・いしかわ事業者版環境ISO
   ・第4回いしかわエコデザイン賞2014
   ・次世代自動車充電インフラ整備促進事業
   ・いしかわ版CO2削減活動支援事業
  

【講演会内容】
 エネルギー消費量の推移を見ると、産業部門では減少傾向ですが、業務・家庭部門では伸びが著しくなっていることから、この部門で省エネの取組を進めることが求められています。省エネルギーに取り組むことのメリットとして、地球温暖化対策やエネルギーの有効利用のほかに、コスト削減効果があります。年間1億円の売上げがある企業で考えると、売り上げの3%の光熱費を支出しているとして、年間300万円となりますが、もし10%の省エネを達成することができれば、30万円の経費削減となります。この時、営業利益率を仮に2%とした場合、30万円÷2%=1,500万円の売上増と同等の効果を得ることができるそうです。このことから、コストを削減するということは、売上げが伸びることと同じことと考えて、省エネルギーに積極的に取り組んでほしいと話されました。そして、具体的な設備の省エネの進め方や省エネの技術について教えていただきました。

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2015年02月25日

第72回全体会を開催しました

 日時 平成26年4月22日(火) 14:00〜15:45
 場所 石川県地場産業振興センター 本館第3研修室
 内容 @議事
     A報告事項
     B講演「地域発 低炭素社会の出発 〜再エネ見聞録〜」
      講師 環境省 中部地方環境事務所 
          環境対策課 遊佐 秀憲 氏

 今年度最初の全体会を開催しました。議事では、平成25年度事業報告と平成26年度活動計画及び予算案が承認されました 報告事項では、昨年度末に発刊しました活動情報誌「GREEN K」第3号の紹介をしました。また、平成26年度の金沢市環境局の事業についての説明がありました。
 その後の講演では、環境省中部地方環境事務所の遊佐様に地域の特色を活かした再生可能エネルギー関連の事業について事例を交えてお話しいただきました「竹バイオマス」を用いた地域活性化の事例では、地域にある資源を活用し「自立循環型経済社会」構造を構築するためのスキームや、具体的な資金調達などにも言及されました。また、三重県での「バイオマス発電プロジェクト」の事例についてはその課題や効果、地域への貢献性等も含めてご説明いただきました。
 金沢市は森林資源が豊富だと言われています。森林資源をエネルギーとして活用するには、設備を整備するだけではなく、森林保全、林業、地域産業等を一体と考えて取り組む姿勢が必要であるということを改めて確認しました。

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2014年03月28日

第71回全体会を開催しました。

日時 平成26年3月12日(水) 13:30〜15:15
場所 金沢市保健所 駅西健康ホール
内容 @講演『グリーン購入に取り組む意義と具体的取組事例』
     講師 グリーン購入ネットワーク 専務理事・事務局長 麹谷 和也 氏
    A『市民出資の太陽光発電事業について』
      説明 合同会社 市民発電所 代表社員 永原 伸一郎 氏

 講演では、身近なテーマでもある「グリーン購入」についてお話しをいただき、エコな商品を選ぶこと、グリーン商品を調達すること、そしてそれをうまくPRして事業収益につなげるというグリーン購入のサプライチェーンを築くことが大切であり、そのためには地域や企業間でも連携することもポイントであることが分かりました。また、以前は単に環境によいことだからという行動だったが、企業や行政への評価へつながるなど、その役割も変化しています。さらに「グリーン購入」という考えは世界にも広まっており、グローバルな連携や地球環境負荷の低減につながるという意識を持つことなど、「グリーン購入」の持つ意義は非常に幅広く、質の高いものになってきています。いま一度、グリーン購入の取組について、考えてみる必要がありそうです。

 後半では、この3月から本格稼動する、保育園の屋根を利用した「市民出資の太陽光発電事業」について説明いただきました。市民の手でクリーンな地球環境を築き、子どもたちへの環境教育にもなる事業です。北陸は太陽光発電には不利と言われていますが、東京と同程度の発電が見込めるようです。これから子どもたちと一緒にクリーンなエネルギーを見守っていきましょう。
 
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「A・C・Eグループ合同幹事会」を開催しました。

日時 平成26年2月6日(木) 14:00〜15:30
場所 品川ハイネン「ハイネンスマートプラザ」(野々市市郷町112街区9)
内容 スマートハウス見学会
     説明 品川ハイネン梶@檞 秀和(くぬぎ ひでかず)氏

 今回は、10月に野々市市にオープンした品川ハイネン鰍フスマートハウスのショールームで、最新のエネルギーシステムや次世代エネルギー機器などの見学を行いました。
 敷地内の実証実験住宅となっているアパートには、太陽光発電システム(3kW+3.25kW)、エネファーム、蓄電池(5.53kWh)のシステムが備えられており、そのデータをショールームの端末で見ることができます。HEMSだけでなく、BEMSも設置して詳細なデータを収集しており、効率的なエネルギーのベストミックスをめざして分析しているとのことでした。
 ショールーム内にも、様々な次世代エネルギー機器やエネルギーシステムが体験できるようになっており、家電製品全体の電力使用量の自動調整やスマートフォンなどからの遠隔操作、停電時には重要な電化製品を優先とする蓄電池の設定など、最先端の情報を得ることができました。
 また、災害時の備えとしても、蓄電池の利用やGHPからの発電による電源、災害用LPガスバルクなどの紹介がありました。
 まだ実証実験の段階で、異なるメーカーのシステムをネットワーク化したり最適に調整することが難しいようですが、将来的には光熱水費ネットゼロのエネルギー生活を提案したいとのことでした。

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「B・Dグループ合同幹事会」及び「バイオマス研究会」を開催しました。

日時 平成25年12月13日(金) 10:00〜11:30
場所 西部環境エネルギーセンター
内容 『再生可能エネルギーを取り巻く現状と木質バイオマスビジネスの展開』
      講師 叶Xのエネルギー研究所 取締役営業部長 菅野 明芳 氏

 今回は、B・Dグループの幹事会とバイオマス研究会の合同で、再生可能エネルギー全般の現状とビジネスの視点からの木質バイオマスをテーマに講演をしていただきました。
 前半では、再生可能エネルギー固定価格買取制度が開始した後の動向について、非住宅の太陽光発電が一気に増えたことや、それと比較するとバイオマス発電はまだ伸びが小さいこと、農業と太陽光発電を組み合わせることによって面積あたりの収益を増加させる事例の紹介などがありました。
 今回のメインとなる木質バイオマスの説明では、初期投資は高いが重油・灯油よりも燃料コストが安いため、熱利用なら短期間で費用を回収できる点や、カーボンニュートラルでCO2が削減できる点、またバイオマス事業は手間がかかるため雇用が生まれる、燃料を輸入していたお金が地域の間伐材購入等に還元されるという地元への効果など、広く多くのメリットがあるとのことでした。
 事業としても、石油などと比べて燃料の経費削減になること、「エコ」というイメージをPRして付加価値をつけられること、石油価格の高騰や災害時の影響を軽減でき、燃料供給の安定化になるなど、非常に大きな可能性があるということが分かりました。
 事業者向けに非常に興味のある内容でお話しいただき、活発に質疑も交わされ、大変有意義な講演となりました。会員企業の皆様には、ぜひ木質バイオマスを利用した事業を検討するきっかけとしていただければと思います。

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第70回全体会を開催しました。

日時 平成25年11月13日(水) 10:00〜11:30
場所 西部環境エネルギーセンター
内容 @『エコドライブ講座』
     講師 JAF石川支部 北本 大 氏
    A『2020年東京オリンピックに向けての次世代自動車について』
      講師 石川日産自動車販売梶@岡本 一 氏

 前半は、エコドライブ推進月間ということで、日本のCO2排出量の20%を占める運輸部門からの排出削減のためにも、エコドライブに取り組むポイントについて講義いただきました。
 単純に省エネ運転することがエコドライブではなく、@安全の確保、A交通の円滑、B燃費の向上という3つの要素のバランスをよくすることがエコドライブであるということでした。
 それを踏まえて、まずシートや背もたれ、ヘッドレストの位置を正しくし、「ふんわりアクセル」や赤信号などで前方に止まる位置がわかれば巡航運転で「フューエルカット」することにより、ムダな燃料消費をなくします。そして日頃の心構えとして、タイヤの空気圧チェックやエコタイヤの使用、不要な荷物は降ろしておくなど、普段の心がけの積み重ねが燃費の改善につながります。
 エコドライブは、地球にも財布にもやさしく、安全運転にもなるなどのメリットばかりであり、できる範囲からでも今日から取り組んでほしいとのことでした。

 後半では、電気自動車やプラグインハイブリッド車の特性について、説明いただきました。
 日産リーフで航続距離が約200kmであり、充電での走行距離はガソリン車と比べて短く、車両価格も少し高いというマイナス面はありますが、充電にかかる電気代はガソリン代と比べて安く(ガソリン代と比較すると、100km/ℓ程度)、十分に元は取れ、経費削減になるとのことでした。不安に思われがちな故障や加速についても、ガソリン車と比べてエンジンの部品数が少ないので故障は少なく、馬力も十分あるそうです。
 また、バッテリーは家庭約2日分の蓄電池になり、非常用電源としての利用ができ、さらに自動車税も安いというメリットもあるとのことでした。
 まだまだ一般に理解されていなかったり技術的な面での課題はありますが、温暖化防止のためにもこれからの普及が重要です。

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